Decoration Dreaming!

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2018年を振り返る

あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。

年間の作品振り返り、今年は舞台を移してこちらのブログでお送りします。一応この記事を書き始めたのは2018年なので、「今年」とあったら2018年のことだと思います。たぶん。

今年も色々と面白い作品に出会えましたということで、気に入った作品をご紹介します。

ハッピーシュガーライフ

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今年は何を差し置いてもまずはこれ。アニメ1話を見て衝撃を受け、すぐさま原作を全巻揃えて何度も読み返すくらいには刺さった作品。自分がこれだけ原作を短期間に何度も読み返した作品、思い返してもハヤテと超電磁砲くらいなのではなかろうか。ずっと愛とは何か探し続けてきたさとうが初めて見つけた感情の前に盲目になり、善悪判断すべてを脇に置いてしおを優先して行動する、その過程は傍から見ると狂気でしかないのですが、さとうがいろいろな感情を知って日々を彩っていくその様子はとても輝いていて。そんなさとうのために何かできないかと思って行動したしょーこちゃんの勇気と、最初はただ盲目的にさとうを信じていたしおが成長し自立していくその姿も見どころです。

本作はアニメが原作を追い越して完結したため、今後原作がアニメと同じ終わり方をするのかも注目なのですが、そのアニメの最終回が完璧だったんですよ。鮮やかな主人公の交代劇と「ハッピーシュガーライフ」という言葉の意味を塗り替えていくラスト。もうめちゃくちゃに感情が動かされてしまって、見終わった後はしばらく呆然としてしまって、見返さなければという使命感ともう一度見る怖さがないまぜになった日々を過ごしました。結局見返すまでに2週間くらいかかった気がする。

心が揺さぶられすぎて今でもあのラストについて整理はできてないのですが、それでもこの作品が大傑作であったということは間違いないです。最後にさとうが思い描いた未来の光景が本当にね……。人を選ぶ作品だとは思うので万人におすすめはしにくいですが、自分にとっては数年に一度レベルで琴線に触れた作品でした。気になる方はぜひ。

本好きの下剋上

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「本がないなら作ればいい!1」 本好きの下剋上(コミック)

なろうで連載されていてすでに完結しているこの作品、よく名前は見かけるので暇なときに読み始めたのですが、一度読み始めるとやめどころが見つからず没頭してしまう面白さでした。1ヶ月くらいの間は暇さえあればこれを読んでいたし、それほどに膨大な分量をまったく飽きさせずに読ませてくれるどころか、もっともっと読みたいと思わせてくれるのが凄い。第1部の序盤こそ少し退屈ですが、ベンノと出会うあたりから急激に面白くなるのでぜひ読んでみてほしいです。自分はWebで全部読んだのですが、最近書籍版で再度読み直していたりします。やっぱり面白い。

異世界転生ものということで、主人公・マインが元の世界の知識を使って色々したり膨大な魔力があったりといった要素はあるのですが、それ故に危険に巻き込まれたりして立場や環境が変わっていき、マインが大切にしているものから引き離されてしまうという構造が本当にもう。第2部のラストとか涙なしには見れないし、今でも読み返すたびに泣いてしまう……。

いやこれリアルタイムで追いかけたかったなあ。一応サブエピソードの連載は続いてるようなので、今後の展開にも期待したいところです。

Tokyo 7th シスターズ

Tokyo 7th Sisters Memorial Live in NIPPON BUDOKAN “Melody in the Pocket”(初回限定盤) [Blu-ray]

もう今年はね、7月に武道館で行われたメモリアルライブが素晴らしすぎた。演出から構成まで全てが洗練されていて、ナナシスライブとしてひとつの完成形だったんじゃないかと思います。「青空まで、歩いてきた」をキャッチフレーズとしたライブで、青空を映し出したステージに円陣を組んで現れて『僕らは青空になる』から始まるのって完璧じゃないですか? そしてそのたどり着いた青空を新しい『スタートライン』に定め直したんですよこれ。曲の完成度の高さはもちろんなんですけど、やっぱりエンターテイメントとしてのトータルでの世界観作りが素晴らしいなと。

やっぱり自分は777の面々が好きなんだなあと改めて思ったライブでもありました。アイドルが終わった世界でひたむきにアイドルしてる彼女たちの姿がたまらなく輝いてるんですよね。だから『STAY☆GOLD』の「奇跡みたいな僕らはみんないつかは消えてしまうけど、ひとつひとつの光がいつまでも色あせない黄金のメロディ」っていうのが凄く響いて。いつか終わるからこそ、そして終わりを見てきたからこそ今を全力で輝くアイドルの姿というか。応援できるうちに精一杯楽しんでいけたらと思ってます。

ゾンビランドサガ

ゾンビランドサガ SAGA.1 [Blu-ray]

最初は正直変なアニメ始まったなぁくらいの印象だったんですが、2話で唐突に始まったラップバトルで一気に引き込まれまして。まさかこの作品がアイドルの物語だとはまったく思ってなかったのですが、そこから着実にそして絶妙なバランスで、「ゾンビだからこそ描ける」アイドルの話を描き切った傑作であり怪作だと思います。まさかここまで化けるとは思ってなかった。特にリリィを描いた8話が素晴らしかった。死んだ子供がアイドルとして生前の感謝と愛を歌うなんてこの作品でしか描けないでしょ……。

謎もたくさん残ってますけど、さくらを中心とした見たいものはきっちり描いてくれたと思うので、あとはきっとあるであろう続編を楽しみにしたいと思います。ゾンビである以上この物語の最後に描かれるのは華々しい栄光ではないはずで、そこまで描ききって欲しいという気持ちと、そこはもうお茶を濁した今の状態のままでもいいような気もして複雑。とりあえずフランシュシュのライブに行きたいです。2ndライブとかアニサマとかよろしくお願いします。

やがて君になる

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT) やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)

6巻がもうヤバくてですね。いつかこの時が来るとは思っていたけれど、いざ来てしまうとこれほどまでに鮮やかに物語が反転していくとは思っていなかったし、これを読んだ上でアニメを見ていたので、もう過去の1シーン1シーン見るたびに思わず声が出そうになる。本当に緻密に組み立てられているお話だなあと。アニメの出来も非常に良かったですね。終わり方こそ中途半端というか全然終わらせてなかったですが、今後2期とかに繋げていくには逆に良い終わりだったのかもしれない。

あと入間人間がノベライズとして「佐伯沙耶香について」というスピンオフを書いているのですがこちらも良かった。佐伯沙耶香の過去、女の子に恋するようになるまでのお話なのですが、もう本当に無駄がなく、なるべくしてなったのだなあという。実は入間人間作品を読むの初めてなのですが、心の機微というか、センシティブな話運びが抜群に上手いですね……。ノベライズも続編が決まったということで、こちらも楽しみにしております。

りゅうおうのおしごと!

りゅうおうのおしごと! 9 (GA文庫) 「りゅうおうのおしごと! 」Blu-ray vol.1(初回限定版)

とにかく夜叉神天衣を描いた9巻が素晴らしすぎて。挫折を味わった天衣に対して八一が将棋を通して想いを伝え、それに対して天衣が自分らしく応えて、そしてあのラストですよ! 孤高の少女としての天衣をずっと見てきたからこそ、自分の気持ちに素直になった「シンデレラ」天衣がもう本当に輝いていて。八一からのメッセージが4巻を反復してたりするのも上手いよなあ……。いやもうこれ泣くでしょって感じだったし、何度も読み返してしまった。

今年はアニメもあってそちらも面白かったです。動いて喋るあいが「だらぶち」って言うの最高に可愛い。アニメはキリがいいところまで一気にやった影響で削られてしまっているエピソードも多いので、アニメを楽しんだ方はぜひ原作でも補完してほしいなと。アニメ以降の原作もまたちゃんと面白いので。他のキャラの活躍の裏で追い詰められ続けている銀子が今後どんな物語を見せてくれるのか、2019年も楽しみです。

アイドルマスターシンデレラガールズ U149

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(4) SPECIAL EDITION (サイコミ)

安定と信頼のU149。たくさんのアイドルがいるシンデレラガールズにおいて、ここまで丁寧にそれぞれのキャラにスポットを当てて、周りのメンバーと助け合いながら物語を進めてくれるの本当に感謝しかない。プロデューサーもちゃんとプロデューサーしてるし、第3芸能課ではないアイドルたちもすごく良い先輩してるし、キャラクターへの愛が伝わってくる素晴らしい作品だと思います。個人的にはセクシーパンサーズフラグとして城ヶ崎莉嘉が出てきたのがとても嬉しくてですね。

あと今年はU149発で声がついた結城晴がライブで大活躍してくれていて、その相棒である的場梨沙を早くステージに立たせてあげたいという想いを新たにした年でもありました。U149からオリジナル曲『ドレミファクトリー!』も生まれ、ライブで披露してくれて嬉しかった。いつかU149単独ライブとかやって欲しいなあ。

トニカクカワイイ

トニカクカワイイ 1 (少年サンデーコミックス)

待望の畑先生の新作は、ナサと司が結婚するところから始まる「ハッピーエンドの先」を描く作品。ゴールしたその先の日常が見たいというのはそれまでの過程を知っているからこそという面もあるので、それがないキャラたちのイチャコラを見ても響きにくいところは正直あるのですが、ナサが3巻で言っていた「愛が証明されたから結婚するんじゃない。愛を証明するために結婚したんだ」という台詞はまさに端的にこの作品を表す言葉だと思っていて。その過程、愛の証明はこれからの日々で作られていくのだと思うし、ゴールしているからこそ描けるこれからが、少しずつそれまでにも彩りを与えてくれるんじゃないかと思ってます。

ハヤテとは違って考察するような要素は少ないのですが、ふとした時に意味深な台詞などが挟まれるのは流石という感じ。基本的にはイチャコラメインの作品なので司が刺さるかどうかで大きく反応が変わるなとは思いつつ、刺さらずとも微笑ましく二人の関係を眺められる作品になっていると思います。単行本が出た時くらいは感想書きたいと思いつつ……2019年の目標ということで。