Decoration Dreaming!

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TrySail Live Tour 2019 "The TrySail Odyssey" @幕張イベントホール

推しがいるライブの楽しさを教えてくれたTrySail幕張公演から9ヶ月、再び幕張の地で3rdアルバムを引っさげたツアーに参加してまいりました。もちょがいるからじゃなくてトラセというユニットみんなが好きだから参加するんだと、そう改めて思えたライブになったなと。

今回の幕張はアルバム発売直前の開催ということで、アルバムの新曲はすべて初披露になる絶妙なタイミング。手探り状態ながらも、新曲をライブで聴けるワクワク感が楽しかったです。特に『未来キュレーション』はポップな曲調がとても好きな上に振り付けがとにかく可愛くてですね……。首をかしげる感じで顔を手に乗せる振りとか、左右に交互に大きく動く振りとかめっちゃ良くないですか。衣装の可愛さもあってキュンキュンしてしまった。

ソロ曲シリーズ、もちょ『365xLOVE』はナンちゃんがご乱心してしまうのも分かる可愛さでした。ハート書いてふーってやるあの振り付けを間近で見たい。ナンスは自身が作詞に挑戦したというアルバムのリード曲『ファーストプロット』の初披露が聴けて良かった。天ちゃんの初日披露『Song for』、最後ひたすらに「いいんだよ」って肯定してくれるところがなんかすっごく励まされるというか救われるというか、しみじみ良い曲だなあと思いました。

あと『Make Me Happy?』の2番、1日目はナンスがもちょに抱きつこうとしたところをかわされ、2日目はナンスがハグ待ちポーズしてたらもちょがなでなでしてたあのやり取りが最高でした。今後も日によって違う展開を見ることができるのだろうか。目が離せない!

今回は初日Sブロック、2日目Lブロックとアリーナシャッフルの敗者だったのですが、トロッコのときだけは神席でした。『オリジナル。』や『センパイ』も良かったですが、1日目アンコール時の『ひかるカケラ』、「こんなに広い世界でキミと出逢えたよ」のところでもちょが目の前にいたの最高じゃないですか? もうもちょブレードを全力でもちょに向けて振るしかなかったよね……。

いろいろなTryが詰まった公演だったと思うのですが、賛否両論あるという意味でもライブの構成とセットリストが最大のTryだったのかなと。メドレー込みでの23曲、朗読劇やミニゲームのようなコーナーも廃してシンプルに短時間に詰め込んだ2時間のライブ。アルバム収録曲はすべてフル披露されるので、つまりは既存の人気曲は残りの枠を奪い合うことになるという。2daysでトロッコ曲やメドレー曲を大きく入れ替えてきたこともあってトータルでの満足度は高いものの、1日のみ参加だと好きな曲が来たかどうかで割と満足度変わりそう。メドレーは個人的には2日目に好きな曲が固まってたので。

特に1日目は『adrenaline!!!』を外してきたのが衝撃的でした。最近のトラセはフェスとか見ててもこの曲に頼り気味というか、人気ゆえに外せない曲になりつつあった気がするのでこれに頼らないことは評価したい感はありつつ、やっぱり聴けないと寂しいというか消化不良というか。次のぶち上がり曲がそろそろ欲しいところではある。とはいえ2日目はメドレーラストで『adrenaline!!!』を披露し、更にはアンコール曲を決めるくじ引き(もちょ単独と同じ仕組み)でも『adrenaline!!!』を引いてくれたおかげで2回も暴れられて大満足だったのですが! 体力全部使い果たしたよね……。

何にせよまだまだツアーは始まったばかり。自分はもう1箇所行く予定なので、アルバム聴き込んで次に向けて力を蓄えていこうと思います。

フライングドッグ10周年記念LIVE -犬フェス!-

ワルキューレのパフォーマンスを一度生で見てみたいなぁと思って応募した犬フェス、参戦してからもう1ヶ月が経ってしまった……。席はアリーナ最後方だったので現地LVという感じではありましたが楽しかったです。

噂には聞いてましたがワルキューレ、激しいダンスを踊りながらあれだけ安定したボーカルを響かせるの凄まじいな……。5人ともポテンシャルは高いのですが、やはり鈴木みのりとJUNNAが強い。力強いボーカルはやっぱり聴いていて気持ちが良いし、このボーカル力が今のワルキューレを支える柱なんだろうなと。披露されたのは3曲だったけどもっと色々な曲を見てみたいし、次の単独があればぜひ行きたいと思わせてくれるパフォーマンスでした。

坂本真綾は何だかんだで生で聴くのは初めてだった気がするのですが、いや流石に上手いですね……。FGO勢なので『逆光』が聴けて嬉しい。そしてお恥ずかしながらCCさくらを履修せずにこの世界に入った人なのですが、『プラチナ』って坂本真綾だったんですね。コール&レスポンスで「菅野よう子~、ふざけんなよ~」と、この日インフルで欠席となった菅野よう子を弄り倒すのは流石というか、すごい体験をしてしまった。しかも大トリ曲だからね!

あと梶浦由記FictionJunction YUUKAの『nowhere』を生で聴くことができたのは極上の体験だったなと。ゼロ年代後半にニコニコ動画にどっぷりハマっていた世代として、『ニコニコ組曲』で聞いた曲は魂に刻み込まれているものでして、人生の実績解除した気持ちになったり。石川智晶『アンインストール』も聴けて良かったです。

最近のギアスな流れの中でアリプロ『勇侠青春謳』を生で聴ける嬉しさとか、休憩時間にkzがDJしてた中で流れた『STAR RISE』すなわち「あんこ入り☆パスタライス」にも懐かしさを感じたりとか。フライングドッグというレーベルがこれまで積み重ねてきた作品の一部は、確かに自分の中で息づいているのだと実感したフェスでした。

いつもなら「またこういうフェスが開催されるといいな」みたいなことを書いて締めるのですが、ライブの最後に犬フェス2も発表されてしまったという。ワルキューレメンバーの個々の活躍ももちろん楽しみではあるけど、自分が今好きなのはワルキューレなので、ワルキューレの単独に期待したいと思います!

fhána 5th Anniversary SPECIAL LIVE @中野サンプラザホール

fhanaのライブは基本オルスタなので疲れるのがネック……と思っていたところに今回は待望のホールライブということで、参戦してきましたfhana5周年記念ライブ@中野サンプラザ。2階席の3列目という微妙な席だったんですけど、前2列が関係者席だったので見やすくはありました。ただ関係者がセトリの書かれた紙を広げて持ってたせいで開演前にちらっと見えてネタバレ食らってしまったのがなんとも。もう少し後ろに配慮してください!

今回は3部構成のライブでしたが、第1部ではこれまでのシングル曲全てとベストアルバムのリード曲の合計14曲を畳み掛けるように一気に演るという挑戦的なセットリスト。当然ここでアニタイ曲は使い切るわけなので、それでも後半しっかり盛り上げられるだけの曲が揃っているんだという自信を感じるような構成でした。fhanaを好きになったきっかけでもある『ワンダーステラ』を久々に聴けて良かったです。ちょうどFGOでプリヤコラボの期間中でもあったのでタイムリー。毎度のことながらtowanaのボーカルは素晴らしい。

第2部・第3部はアルバム曲やカップリング曲から強い曲がチョイスされている感じでした。『現在地』→『little secret magic』の流れは実に盛り上がる。そしてやっぱりfhanaのライブは『Outside of Melanchory ~憂鬱の向こう側~』を聴かなきゃねという感じ。でもやっぱり強いのは第1部で、『星屑のインターリュード』や『コメットルシファー』、『divine intervention』に『虹を編めたら』に『青空のラプソディ』と聴けて盛り上がらないはずがない。やっぱりfhanaのアニタイ曲は強いし、そのアニメの情景を思い浮かべながら、これまでの5年でfhanaが積み重ねてきた物語を感じました。しみじみと曲を楽しめる良いライブだったなと。

ベストアルバムのタイミングということもあって、これまでのベストであり総決算のようなライブでした。ここはfhanaがたどり着いた一つの到達点であり、そして新たな出発点だと思うので、これからfhanaがどんな曲を創っていくのか、それをまた楽しみにしたいと思います。

リスアニ!LIVE 2019 SATURDAY STAGE

2019年の推し事始め、リスアニLIVEは3年ぶりの参加です。前回参加したのいつだっけとブログの過去ログ漁ってたら、このブログ立ち上げて最初に書いたライブ感想がリスアニ2016だったんだなぁと気付きました。もう3年も経ってたのか。そろそろブログ名変えたい。

リスアニは各アーティストが5曲くらいやってくれるので、お目当てに対する満足度も高いし他のアーティストに興味を持つきっかけとしても良いライブだなぁと。実際fhanaの単独に行くようになったのはリスアニがきっかけだった気がします。あと生バンドなのも嬉しいし、貴重な機会でもあるのですよね。今回はアイマスのいる3日目は不参加ですが、そろそろシンデレラやミリオンでも生バンドやって欲しい。

トップバッターはころあず、すかすかOPの『DEAREST DROP』を聴けたのが良かったなと。あと「さっそく次の曲に行きましょう!」からの「次の曲なんでしたっけ?」とか、ころあずのコラボTシャツが完売したことに対してネガティブに「全然着てる人いない」「(販売数)5枚くらいですかね」と反応したりとか、流石ころあずという感じのMCでした。自己紹介でも年齢と所属事務所と代表作とか言い出すしな……。

やなぎなぎは『春擬き』『ユキトキ』と俺ガイル曲の強さを感じました。あと『ビードロ模様』聴けたのも良かったなあと。SideMは相変わらず動きが大きくキレッキレで見応えあるパフォーマンスでした。『Reason!!』盛り上がったなあ。ソロ・ユニット曲は知らないものが多かったですが、女性陣の声援が凄かったです。

ReoNaは何気にこの日のお目当ての一人だったりしたのですが、なかなか独特の雰囲気の人でしたね。最後の「じゃあな」はこだわりなのだろうか……。ハッピーシュガーライフの挿入歌だった『カナリア』聴けたのが良かったです。しょーこちゃんのことを思い浮かべながら聴いてた。『SWEET HURT』聴けなかったのは残念でしたがまた次の機会に。ASCAApocryphaのEDだった『KOE』がこの人だったのかーという。3月のパンタシアはスポットライト当てずカメラも微妙にピント外したりしてて、顔出しNGなんだろうけど仮面つけたりしないのは地味に好印象でした。『ピンクレモネード』良かったです。

水瀬いのりはやっぱり抜群に歌が上手い。『TRUST IN ETERNITY』、CMか何かでめっちゃ聞き覚えのある曲だったんですけど、これ水瀬いのりだったのか!という感じでした。あと『Wonder Caravan!』がとても良かったです。冒険に向かうワクワク感みたいなものが表現されているなと。えんどろ~のEDということで、作品の世界観とも合っていて好き。

TrySailはついにトリですよ! 水瀬いのりとどっちかだと思ってたのでトラセがトリを務めるところを見られて嬉しいし、良い推し事始めが出来たなと思います。もちょのソロライブで手に入れたMOMO BLADEを振ってました。セトリは順当に人気曲&新曲という感じでしたが、ラストを飾る『adrenaline!!!』はやっぱり最高に楽しかった。大サビでタイミングを合わせて全力で跳び、その瞬間に銀テープが発射され会場が明るくなるあの興奮は筆舌に尽くしがたいですね。また跳びたい!ということで、2月から始まるツアーも楽しみです。

2018年を振り返る

あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。

年間の作品振り返り、今年は舞台を移してこちらのブログでお送りします。一応この記事を書き始めたのは2018年なので、「今年」とあったら2018年のことだと思います。たぶん。

今年も色々と面白い作品に出会えましたということで、気に入った作品をご紹介します。

ハッピーシュガーライフ

ハッピーシュガーライフ(1) (ガンガンコミックスJOKER) ハッピーシュガーライフVol.1 [Blu-ray] (スペシャルイベント昼の部 優先先行受付申込み券付)

今年は何を差し置いてもまずはこれ。アニメ1話を見て衝撃を受け、すぐさま原作を全巻揃えて何度も読み返すくらいには刺さった作品。自分がこれだけ原作を短期間に何度も読み返した作品、思い返してもハヤテと超電磁砲くらいなのではなかろうか。ずっと愛とは何か探し続けてきたさとうが初めて見つけた感情の前に盲目になり、善悪判断すべてを脇に置いてしおを優先して行動する、その過程は傍から見ると狂気でしかないのですが、さとうがいろいろな感情を知って日々を彩っていくその様子はとても輝いていて。そんなさとうのために何かできないかと思って行動したしょーこちゃんの勇気と、最初はただ盲目的にさとうを信じていたしおが成長し自立していくその姿も見どころです。

本作はアニメが原作を追い越して完結したため、今後原作がアニメと同じ終わり方をするのかも注目なのですが、そのアニメの最終回が完璧だったんですよ。鮮やかな主人公の交代劇と「ハッピーシュガーライフ」という言葉の意味を塗り替えていくラスト。もうめちゃくちゃに感情が動かされてしまって、見終わった後はしばらく呆然としてしまって、見返さなければという使命感ともう一度見る怖さがないまぜになった日々を過ごしました。結局見返すまでに2週間くらいかかった気がする。

心が揺さぶられすぎて今でもあのラストについて整理はできてないのですが、それでもこの作品が大傑作であったということは間違いないです。最後にさとうが思い描いた未来の光景が本当にね……。人を選ぶ作品だとは思うので万人におすすめはしにくいですが、自分にとっては数年に一度レベルで琴線に触れた作品でした。気になる方はぜひ。

本好きの下剋上

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「本がないなら作ればいい!1」 本好きの下剋上(コミック)

なろうで連載されていてすでに完結しているこの作品、よく名前は見かけるので暇なときに読み始めたのですが、一度読み始めるとやめどころが見つからず没頭してしまう面白さでした。1ヶ月くらいの間は暇さえあればこれを読んでいたし、それほどに膨大な分量をまったく飽きさせずに読ませてくれるどころか、もっともっと読みたいと思わせてくれるのが凄い。第1部の序盤こそ少し退屈ですが、ベンノと出会うあたりから急激に面白くなるのでぜひ読んでみてほしいです。自分はWebで全部読んだのですが、最近書籍版で再度読み直していたりします。やっぱり面白い。

異世界転生ものということで、主人公・マインが元の世界の知識を使って色々したり膨大な魔力があったりといった要素はあるのですが、それ故に危険に巻き込まれたりして立場や環境が変わっていき、マインが大切にしているものから引き離されてしまうという構造が本当にもう。第2部のラストとか涙なしには見れないし、今でも読み返すたびに泣いてしまう……。

いやこれリアルタイムで追いかけたかったなあ。一応サブエピソードの連載は続いてるようなので、今後の展開にも期待したいところです。

Tokyo 7th シスターズ

Tokyo 7th Sisters Memorial Live in NIPPON BUDOKAN “Melody in the Pocket”(初回限定盤) [Blu-ray]

もう今年はね、7月に武道館で行われたメモリアルライブが素晴らしすぎた。演出から構成まで全てが洗練されていて、ナナシスライブとしてひとつの完成形だったんじゃないかと思います。「青空まで、歩いてきた」をキャッチフレーズとしたライブで、青空を映し出したステージに円陣を組んで現れて『僕らは青空になる』から始まるのって完璧じゃないですか? そしてそのたどり着いた青空を新しい『スタートライン』に定め直したんですよこれ。曲の完成度の高さはもちろんなんですけど、やっぱりエンターテイメントとしてのトータルでの世界観作りが素晴らしいなと。

やっぱり自分は777の面々が好きなんだなあと改めて思ったライブでもありました。アイドルが終わった世界でひたむきにアイドルしてる彼女たちの姿がたまらなく輝いてるんですよね。だから『STAY☆GOLD』の「奇跡みたいな僕らはみんないつかは消えてしまうけど、ひとつひとつの光がいつまでも色あせない黄金のメロディ」っていうのが凄く響いて。いつか終わるからこそ、そして終わりを見てきたからこそ今を全力で輝くアイドルの姿というか。応援できるうちに精一杯楽しんでいけたらと思ってます。

ゾンビランドサガ

ゾンビランドサガ SAGA.1 [Blu-ray]

最初は正直変なアニメ始まったなぁくらいの印象だったんですが、2話で唐突に始まったラップバトルで一気に引き込まれまして。まさかこの作品がアイドルの物語だとはまったく思ってなかったのですが、そこから着実にそして絶妙なバランスで、「ゾンビだからこそ描ける」アイドルの話を描き切った傑作であり怪作だと思います。まさかここまで化けるとは思ってなかった。特にリリィを描いた8話が素晴らしかった。死んだ子供がアイドルとして生前の感謝と愛を歌うなんてこの作品でしか描けないでしょ……。

謎もたくさん残ってますけど、さくらを中心とした見たいものはきっちり描いてくれたと思うので、あとはきっとあるであろう続編を楽しみにしたいと思います。ゾンビである以上この物語の最後に描かれるのは華々しい栄光ではないはずで、そこまで描ききって欲しいという気持ちと、そこはもうお茶を濁した今の状態のままでもいいような気もして複雑。とりあえずフランシュシュのライブに行きたいです。2ndライブとかアニサマとかよろしくお願いします。

やがて君になる

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT) やがて君になる 佐伯沙弥香について (電撃文庫)

6巻がもうヤバくてですね。いつかこの時が来るとは思っていたけれど、いざ来てしまうとこれほどまでに鮮やかに物語が反転していくとは思っていなかったし、これを読んだ上でアニメを見ていたので、もう過去の1シーン1シーン見るたびに思わず声が出そうになる。本当に緻密に組み立てられているお話だなあと。アニメの出来も非常に良かったですね。終わり方こそ中途半端というか全然終わらせてなかったですが、今後2期とかに繋げていくには逆に良い終わりだったのかもしれない。

あと入間人間がノベライズとして「佐伯沙耶香について」というスピンオフを書いているのですがこちらも良かった。佐伯沙耶香の過去、女の子に恋するようになるまでのお話なのですが、もう本当に無駄がなく、なるべくしてなったのだなあという。実は入間人間作品を読むの初めてなのですが、心の機微というか、センシティブな話運びが抜群に上手いですね……。ノベライズも続編が決まったということで、こちらも楽しみにしております。

りゅうおうのおしごと!

りゅうおうのおしごと! 9 (GA文庫) 「りゅうおうのおしごと! 」Blu-ray vol.1(初回限定版)

とにかく夜叉神天衣を描いた9巻が素晴らしすぎて。挫折を味わった天衣に対して八一が将棋を通して想いを伝え、それに対して天衣が自分らしく応えて、そしてあのラストですよ! 孤高の少女としての天衣をずっと見てきたからこそ、自分の気持ちに素直になった「シンデレラ」天衣がもう本当に輝いていて。八一からのメッセージが4巻を反復してたりするのも上手いよなあ……。いやもうこれ泣くでしょって感じだったし、何度も読み返してしまった。

今年はアニメもあってそちらも面白かったです。動いて喋るあいが「だらぶち」って言うの最高に可愛い。アニメはキリがいいところまで一気にやった影響で削られてしまっているエピソードも多いので、アニメを楽しんだ方はぜひ原作でも補完してほしいなと。アニメ以降の原作もまたちゃんと面白いので。他のキャラの活躍の裏で追い詰められ続けている銀子が今後どんな物語を見せてくれるのか、2019年も楽しみです。

アイドルマスターシンデレラガールズ U149

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(4) SPECIAL EDITION (サイコミ)

安定と信頼のU149。たくさんのアイドルがいるシンデレラガールズにおいて、ここまで丁寧にそれぞれのキャラにスポットを当てて、周りのメンバーと助け合いながら物語を進めてくれるの本当に感謝しかない。プロデューサーもちゃんとプロデューサーしてるし、第3芸能課ではないアイドルたちもすごく良い先輩してるし、キャラクターへの愛が伝わってくる素晴らしい作品だと思います。個人的にはセクシーパンサーズフラグとして城ヶ崎莉嘉が出てきたのがとても嬉しくてですね。

あと今年はU149発で声がついた結城晴がライブで大活躍してくれていて、その相棒である的場梨沙を早くステージに立たせてあげたいという想いを新たにした年でもありました。U149からオリジナル曲『ドレミファクトリー!』も生まれ、ライブで披露してくれて嬉しかった。いつかU149単独ライブとかやって欲しいなあ。

トニカクカワイイ

トニカクカワイイ 1 (少年サンデーコミックス)

待望の畑先生の新作は、ナサと司が結婚するところから始まる「ハッピーエンドの先」を描く作品。ゴールしたその先の日常が見たいというのはそれまでの過程を知っているからこそという面もあるので、それがないキャラたちのイチャコラを見ても響きにくいところは正直あるのですが、ナサが3巻で言っていた「愛が証明されたから結婚するんじゃない。愛を証明するために結婚したんだ」という台詞はまさに端的にこの作品を表す言葉だと思っていて。その過程、愛の証明はこれからの日々で作られていくのだと思うし、ゴールしているからこそ描けるこれからが、少しずつそれまでにも彩りを与えてくれるんじゃないかと思ってます。

ハヤテとは違って考察するような要素は少ないのですが、ふとした時に意味深な台詞などが挟まれるのは流石という感じ。基本的にはイチャコラメインの作品なので司が刺さるかどうかで大きく反応が変わるなとは思いつつ、刺さらずとも微笑ましく二人の関係を眺められる作品になっていると思います。単行本が出た時くらいは感想書きたいと思いつつ……2019年の目標ということで。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! @ナゴヤドーム

シンデレラガールズ初のドーム公演、後半戦の舞台はナゴヤドーム。アクセスは西武ドームよりはるかにマシでしたが、ライブ関係なく名古屋の地下鉄は人が多すぎてそれはそれでしんどいという。あと屋内なので西武ドームと似たような服装で臨んだら暑かった。

今回は4公演で四季を巡っていくということで完全にメラドからの続きなのですが、ナゴドには担当アイドル周辺がいないので気楽というか、プロデューサーではなくファン目線で楽しめた気がします。いややっぱり担当がいると気負うところがあるじゃないですか。担当の曲が来たらまずUOを折って反対の手で担当リウムをバルログして、その上で全力で声を張り上げて一挙手一投足見逃さない。そして見逃さなかったつもりなのに興奮しすぎてて後から思い出そうとしても記憶が薄い、みたいな。ナゴドではそういうのがなかったので、良くも悪くもフラットに見に行った気がします。

演出としては相変わらず天井演出を中心に洗練されていて、LVと現地だと全然見え方が違うんじゃないかな。一方ですべてを近くで見ることができない広さなので、表情とか振り付けとか色々見落としてるところも多く、ディレイなりBDなりで補完する必要はあるなと感じました。『お願い!シンデレラ』とか目がいくつあっても足りない。あと最終日のMCが急に芸人力高くなっててこれがシンデレラだよなあ。

あとは個別の感想。1日目はセンターステージと花道が割と近いアリーナ席で、トロッコもそこそこ近くて良い感じでした。しのしー近かった。

  • 山紫水明『Sunshine See May』、曲名は首をかしげるところがあるものの、流石というか中の人の強さを感じるユニットでした。5thでの「髪が生えた」高田憂希は正直ウィッグの違和感が強かったのですが、今回は個別衣装も相まってそこによしのんがいたという完成度。ちょこんとお尻を出す感じの振り付けを後ろから見てるとめっちゃ良いんですよ……。そして鈴木みのりはやっぱり抜群に歌が上手い。この曲も鈴木みのりのボーカル力で引っ張っていく感じだし、ボーカルが映える曲調だなあと。後半に二人で「せーの」みたいな感じで顔を見合わせてからサビに入るあの振り付けがめっちゃ好きです。

  • Kawaii make MY day!』、天井演出でドーナツやらが映し出されていて見応えありましたね。もちろん曲もKawaii。ちゃんとフルの歌詞を把握した上で聴くと、頑張る女の子を応援する良い曲だなあとしみじみ感じます。

  • 『情熱ファンファンファーレ』、「夢をずっと持ってるって勇気いるよね」という歌詞を南条光が歌うことの強さを感じました。こういう歌割りひとつ取って思いを馳せることができるのは、シンデレラガールズというコンテンツならではだなと思います。

  • 見るたびに成長を感じる原田彩楓『Last Kiss』、素晴らしかったです。三船美優としての表現が毎回高まっているというか、ゾクッとする。最初のお披露目だった周年イベントから考えると見違えたなあほんと……。

  • 『さよならアンドロメダ』、素晴らしかった。もともと大好きな曲だったので聴くのを楽しみにしてたのですが、演出がまた良かった。天井が星空を綺麗に映し出していて、ナゴヤドームプラネタリウムと化していた。りんののの破壊力も高い。

  • 『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』、凛のポジションを担当した奈緒の、がむしゃらで荒削りでパワフルな歌唱が凄い響く。「だ・か・ら! ひ・ら・け!」の力強さたるや。あとこの曲、毎回メンバーを変えながらも5人曲として歌われているのがとても良いなと思っていて。全体曲扱いになると歌っているキャラの個性ってだいぶ薄れてしまうわけですけど、5人で歌っているとちゃんとキャラの個性が残るんですよね。いつか担当が歌う日を楽しみにできるし、他の全体曲扱いの曲もこういう試みやって欲しいなあ。

  • ふーりん歌上手くなったよなあと思う『AnemoneStar』。センターステージでスタンドマイクで歌う姿が、衣装も相まって完全に[ニュージェネレーション]渋谷凛でした。強い。

  • 念願のフルメンバー『Love∞Destiny』。これまでのこの曲は完全にまゆの曲になってましたが、今回ついにまゆと張り合える加蓮が入ったことで左右のバランスが取れて、センターに李衣菜を配置できるようになり、ようやくMasque:Radeの曲になったなと思いました。

  • 『∀NSWER』、美玲がセンターとしてバックステージ・センターステージ・メインステージと突き進んでいく中、輝子と乃々が左右から攻めていくという布陣が凄く良かったなと。"individuals"ですからね。個々でも戦っていけるポテンシャルが、ユニットとして繋がり、ぶつかり合って生まれるステージでした。SS3Aで一度フルメンバーでやっているからこそ取れた構成なのかなと。最初は宮城でオリジナルメンバーは美玲だけという状態から始まったこの曲、ラスト付近を安定して任せられるぶち上がり曲に育ちましたね。

  • やっぱりトリはこの曲ですよね『Trinity Field』。ライトの演出でステージ上にあのデレステMVの三角を再現していて、ちゃんとそれを真上のカメラから映していて流石。そして大人気ユニットとしての期待とプレッシャーをすべて力に変えてステージに叩きつけるような貫禄のパフォーマンス。この3人で順番に歌って、センターステージで互いに向かい合って歌声をぶつけ合って、ひとつひとつがトリとしての力を感じるユニットでした。あと渕上舞の歌唱がほんと気合入ってたなと感じて、流石加蓮センター曲だなと。

2日目。フィールドシートとかいうレア席を引き当てまして、スタンド最前列より前なのでトロッコが最高でしたね。あと席が広くて荷物置く場所にも困らないしサイリウムぶんぶん振り回しても人に当たらない快適さ。トロッコ以外は遠いけど、これはこれで良い席だったなと。鈴木みのりとめっちゃ目が合ったな!

  • まさかの初っ端『Snow Wings』、念願のフルメンバー歌唱。最初のデレステユニット曲として登場してから、ニュージェネで歌ったり全体曲になったりセクギャルだったりと色々ありつつも決して揃わなかったこの曲ですが、ついに揃ったんだと思うと感慨深い。

  • しまゆきちゃんが『イリュージョニスタ!』で出てきたときにガチへそ出しであることに気づいてからずっと「しまゆきちゃんやばい」とだけ唱えるオタクと化してた私だ。『追い風Running』も素晴らしかった。細い身体に長い足、個別衣装も相まって滅茶苦茶似合ってるへそ出し、そしてあのキラキラの笑顔とウインク。相変わらずアイドル力が高すぎる。やばい。

  • 関裕美というか会沢紗弥というか、とにかくひとつひとつの所作や言葉がエモすぎるんですよね。最初の自己紹介のときの一言もそうだし、『楽園』の間奏もそうだし。本人の儚げな表情もほんと関裕美だし、こりゃ担当P死ぬわ……みたいな。

  • 『きらりんロボのテーマ』、来るとは思ってたのですが寸劇含めて想像以上の盛り上がりで楽しかったです。そしてそこからの流れでぼののと杏で『あんずのうた』という流れも良い。久々のメデメデコール堪能しました。

  • まさかの『Treasure☆』をこういう形で使ってくるとは。セクギル側だったのですが、早苗さんが客席に銃を向けてるのが意味不明で面白かったです。あと「働かなくていい世界にしてやる!」みたいなことを言う杏に湧く観客。そりゃそうだ。

  • PCS『ラブレター』からの告白練習の流れで、天に昇っていく知り合い数人の顔が思い浮かぶっていう。担当に対する破壊力が高すぎる。更にそこからおでんを食べる寸劇、観客に拍手させるちえり。これがシンデレラガールズなんだよなあ。

  • 『マイ・スイート・ハネムーン』、演出も含めて完璧だったのではないか。フルムーンで天井にいくつもの満月が浮かび、それが最後にまゆのところに集まるっていうのがまた。そこにいたのは佐久間まゆだった……。

  • サイバーグラスではなくブルーナポレオンとして歌う『Nation Blue』。トロッコだったのですが、2番の間ずっと目の前にトロッコが止まっていて、みつやすさんがめちゃくちゃ客席を煽ってくるところを間近で見られて楽しかったです。手を振るような曲でもないからかずっとスタンド席の方見ててくれるし。知人の上条Pに良いお土産話ができましたね!

  • 凛がトライアドとして全力の『Trinity Field』を披露したら、そりゃあ流れ的にはニュージェネとしての全力も見せてほしいよね。そんなわけで『Trinity Field』から繋がる『流れ星キセキ』、完璧です。知人とセトリ予想大会をしてたのですが、この並びは自分の予想ドンピシャだったのでそれも含めてガッツポーズだし、見たいと言っていた流れが来たんだからそりゃもうめちゃめちゃ高まりましたね。天井演出も、さっきまでは三角が浮かんでいたところに流れ星がひとつふたつみっつ、そしてたくさんの星! ニュージェネレーションズはやっぱりシンデレラガールズの中心にいるユニットなのだと改めて感じる強さでした。

  • この6thライブの最後に全員で歌う『always』、全員で歌う「出会ってくれてありがとう」「選んでくれてありがとう」って大量破壊兵器かよと。SS3Aでも歌詞のヤバさに気づきましたが、それを全員でラストに歌うのかと。こんなん絶対感動するじゃないですか……。こういう歌詞をアイドルから届けられて、これまでのことを思い出して感動するのもまたシンデレラガールズならではだなと思います。みんな担当アイドルに「出会って」「見つけて」「選んで」ここにいると思うし、出会った順番が違ったら担当アイドルも違ったかもしれないってくらいには「出会い」のコンテンツだと思うので。そして同時に、自分にとっては「そこに担当がいない」という事実もまた明確にあって。全員で歌っていると担当がいてもその声を聴き取れるかというと微妙なんですけど、そこに「いる」かどうかでやっぱり違うんだよね。なのでいつかプロデューサーとして、城ヶ崎莉嘉が歌う『always』を聴きたいな。そう思えたナゴヤドーム公演でした。

5thは特定のユニットをフィーチャーしたりせず、地盤をフラットに固め直した「誰もがシンデレラ」な公演だったと思うのですが、6thはその状態からそれぞれのキャラやユニットが自分の足で歩き出した公演だったのかなと。個別衣装もあるし、特定のユニットやキャラクターをフィーチャーする演出もあるし、中心にはニュージェネレーションズがいるし。そういう意味ではシンデレラガールズの正当進化系だったと思います。

シンデレラガールズの「次」の展開の鍵はやっぱり7人の新アイドルで、新規Pが入りやすい環境を整えようとしているのかなと。ただ個人的には5thで背を向けたものの先が見たいという気持ちもあったりします。それはつまりシンデレラプロジェクトのことで。今回の『Naked Romance』がアニメの忘れ物を回収したと受け取られているように、アニメの世界の先に続いていく何かがあってもいいんじゃないかなって。今回の『Trinity Field』→『流れ星キセキ』の、その先が見たい。

あとはやっぱりU149の単独ライブとか、そういう可能性の広がりを見たいですよね。周年ライブ以外の様々な活動の形。自分として見たいものを見るためには、まずは的場梨沙に声を付けるところから。彼女を輝くステージに立たせるために頑張っていこうと思います。

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~ @東京ドーム (day1)

Aqoursの4thライブの開催地は、μ'sのファイナルライブの地・東京ドーム。Aqoursは2ndから西武ドームでライブしているので東京ドームと言われても特にメモリアル感はないですが、キャパとしては大きいし何よりアクセスが良いということで、Aqours初の現地参戦をしてまいりました。3rdライブからわずか4ヶ月なので何やるんだ感はあったんですが、全体としてはアニメ1期~2期を振り返るのが主軸だった感じでしょうか。

ステージ構成はメインステージ・センターステージ・バックステージを花道でつないだシンプルなものでしたが、目を引いたのはバックステージ前にオーケストラ「浦の星交響楽団」が展開されていることで、開幕からメインテーマのオーケストラ演奏という豪華な仕様でした。ただAqours楽曲を披露したのはわずか1曲で、あとはお着替えタイムのBGMという感じ。もちろん本編劇伴をオーケストラ演奏で聞けるのも豪華とは思うのだけど、やっぱりAqoursがオーケストラ演奏の中でパフォーマンスするのをもっと見たかったかな。

ライブ本編で特筆すべきはやはり『想いよひとつになれ』。1stライブのピアノ演奏にまつわる出来事はこの曲の印象をガラリと塗り替えていて、それ故に再披露が難しい曲になっていたと思うのですが、今回はステージ上にピアノが登場して、やるのか、と。しっかりとメンバーとアイコンタクトを取りながら演奏を始めるも、唐突に演奏をやめ立ち上がってしまい、また1stの時のようになるのかと思ったのも束の間。梨子がピアノを離れても音楽は止まず、梨子が9人目としてこの曲に参加するという展開でした。

すごいなと。この演出のためだけにピアノを準備したのもすごいし、メインステージのモニタを見ていると、8人で踊っているアニメのAqoursの横で、中心に梨子がいる状態の9人のフォーメーションが映っているんですよ。8人版の横に映る9人版のフォーメーションは、後から付け足したものだろうに、欠けていたピースが埋まったかのように自然で。アニメを「再現」するのがコンセプトだったこのプロジェクトにおいて、アニメーションPVを「超えて」きた。Aqours9人フルメンバーのパフォーマンスによって、ようやくこの曲は完成したんだなと思いました。現地で見ることができて良かったです。

あとは『G線上のシンデレラ』がとても良かったです。2ndでも聴いてるはずなのに全然印象に残ってなかったんですが、今回は途中から1年生組が登場してShall We Danceし始めて、黒澤姉妹が一緒に踊ってるのがもうね。小宮有紗と降幡愛の身長差が黒澤姉妹感すごくて好きなんですよね。『MY舞☆TONIGHT』の衣装も良かったです。

そして『MIRAI TICKET』で出てきた巨大な船。μ'sのときもあの「花」が出てきて度肝を抜いた会場なので、何かあるんじゃないかと思ってたらやはりか。ひたすら突き進んでバックステージで座礁したの面白かったです。トロッコみたいに周辺を回るとかじゃなくてステージぶち抜きで出てくるのはやはりインパクトありますね。

そんなわけで全体として楽しいライブではあったのですが、やや物足りなかったというのも正直なところ。ユニットとかソロとかメドレーとか、何かもう一声何かほしかった感じ。せっかく現地なんだから斉藤朱夏のダンスをひたすら見ようと思っていたのに、盛り上がる曲少なめ&ユニット曲コーナーがなかったことでダンスが見栄えする曲があまりなかったという……。

次の展開は劇場版。劇場版トレーラーではAqoursの活動を続けるみたいな話をちらっと耳にしましたが、どういうストーリーになるんだろ。次のライブがFinalではないようですが、今後も追いかけるかどうかは劇場版の出来次第かな。5thの会場は西武ドーム再びらしいので現地は回避する気もしますが。

あと最後のあいさつで「2年半前、東京ドームで大きな輝きを見ました」とか言っていて、どこまでいっても「μ's」という言葉は出せないんだなと。μ'sなくしてAqoursはないのだから、もっと先輩の話をしても良いと思うのですけども……。