Decoration Dreaming!

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2020年の振り返りとおすすめ作品

2020年は大変な年でした。コロナによってリモートワークが急速に普及したことによる利点もあったけど、それでもやっぱり知人と顔を合わせにくいことや、各種のイベントに制限がかかったことで息抜きができないつらさが上回っていて。多くのエンタメに制限がかかり、生きがいを見失ってしまった1年でしたが、後半には少しずつイベントも再開し前を向けた気がします。また感染拡大しまくっており2021年もどうなるかという感じではありますが……。

イベント関係

2020年はコロナによって参加イベント数は激減。東京に住み始めてからの日々の楽しみであり、仕事の息抜きであり、友人と交流する機会でもあったイベントがなくなったのはしんどかったですね。苦労してチケットを手に入れたイベントが次々と中止になり、希望的観測がどんどん打ち砕かれていくあの絶望。今年開催できなくても来年があるようなコンテンツばかりではないし、来年があるコンテンツにも今しか表現できないものはあって。一刻も早い終息を願うばかりです。

参加したのは現地8イベント+有料配信9つ。現地のありがたさを噛みしめる1年でした。後半には有料配信という形でライブが実施されるようになりましたが、「会場に行って」「大勢の人が」「その瞬間を共有する」という非日常的な体験こそがイベントだと思ってるので、自宅で酒を飲みながら配信を見るのは楽しいんだけどイベントという感じではないんだよなと。とはいえアーカイブ配信が見られるのは現地イベントにはない良さなので、配信もやるというスタイル自体はこれからも続くといいなと思います。

イベントからひとつ選ぶならやっぱりもちょの『Agapanthus』ライブ。ツアーだけでなくミリオン、TrySailと立て続けに会える機会が消えてしまったからこそ、久々に現地で会えることに感動しました。この状況下で聴く『No Distance』が本当に心に沁みるんですよ……。

麻倉もも Live 2020 “Agapanthus” @幕張イベントホール - Decoration Dreaming!

ゲーム関係

やっているゲームは去年から変わらずですが、アクティブと自信を持って言えるゲームは今はないかも。新しいやつを始めてみたい気持ちはありますが、周りもやってないとすぐにモチベが下がってしまうのが難しいところ。

  • デレステは担当案件はほぼ無かったもののビートシューターに曲がもらえて嬉しかったのと、グランド放置編成の必要性を感じたので組むべく頑張ってました。やはり目標があるとモチベーションが保てますね。

  • FGOは何だかんだ継続してますが、作りが時代に逆行しているのがつらいので一度ログインが途切れたら引退しそう。iPhoneX系端末への対応が入ったのは良かったです。あと新登場した清少納言がお気に入り。

  • ミリシタはMTGシリーズが良かった反動もあるんだろうけどMTWシリーズがどうもパッとしない感じでモチベが上がらず。加えて周年ライブ中止&配信ライブも無しと盛り上がる要素がなかったのが痛い。アニメ頼むぞ~。

  • シャニマスはストーリーや曲、配信イベントなど色々良いところも多かったんですが、肝心のゲームはゲームシステムと集金施策が厳しいのですぐ現実に戻されますね。限定ガチャを闇鍋以外の形で復刻しないのは流石に。

  • プリコネは全然新要素が追加されないので正直飽きました。夏の10連無料で成果0だったときに気持ちが切れてしまったなと。メインストーリーは読んでるしペコキャルは最高なので、何か新要素が来たらがんばる。

漫画・ラノベ・アニメ関係

コロナで引きこもる時間が増えて、その分読書量も増えた……かと思いきや逆に減ってしまい、趣味を楽しむには心が健康であってこそだなと思いました。あまり新規開拓もできてないので、2021年はもう少し読書量を取り戻していきたいところです。

ここ数年は読書量が減った分アニメが新規開拓の手段になっていて、マイベスト作品を見ていくと2018年から3年連続で年間ベストがアニメなんだよなと。そんな訳で今年も漫画・ラノベ・アニメなどから雑多にベスト作品をご紹介。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

2020年マイベスト。ラブライブ!フェスで興味を持ち、2ndライブを配信で見てとゲームやキャラを知らぬままライブから入った作品なんですが、アニメがぶっ刺さって作品世界にどっぷり浸かることに。毎話すごく丁寧に作られていて面白いなと思ってたんですが、年間ベストにするくらいになったのはセンターポジションたる歩夢と主人公格の役割である侑の関係性、いわゆる「ゆうぽむ」がぶっ刺さったから。侑が他の子を応援するようなムーブを取るたびに歩夢が少しずつ曇っていたのはわかっていたけど、まさか11話であんな形で爆発するとは。『ラブライブ!』シリーズの作品であそこまで踏み込むとは思ってなかったけど、踏み込んだからこそ琴線に触れたんだよなと。

もちろんそこから百合展開になるわけではなかったですが、解決編である12話もよくまとまっていて落としどころとして非常に良かった。11話ラスト~12話の展開を「わがまま」として精算しつつも「答えはわからない」として含みと可能性を持たせる脚本や台詞回しの上手さたるや。11話のあまりの衝撃にその後スクスタにおける歩夢と「あなたちゃん」に関する様々なエピソードを収集し読みふけり歩夢のこれまでの楽曲の歌詞を改めて確認しながら曲を聴いていたくらいには思い入れが深くなってたので、12話は歩夢が侑の言葉から耳を背けるシーンでバンバン机を叩き、せつ菜のシーンと花言葉のシーンとライブ前後のシーンで3回泣いてしまった。

ゆうぽむの話ばかりしてしまったけどゆうぽむ以外の部分も非常に良くて、ラブライブ!の他のシリーズと違って「ラブライブ!」という大会を目標に据えないことで、個々の動機ややりたいことに強くフォーカスしてたのも良かったですね。最後まで侑ちゃんをステージに上げなかったところも素晴らしくて*1ラブライブ!のアニメシリーズの中ではダントツで好きです。2020年で何かひとつ選ぶならこれ、というくらいには素晴らしかったので、ぜひ見て欲しい作品です。

【推しの子】

赤坂アカ×横槍メンゴということで読み始めてみたら冒頭から一筋縄ではいかない転生展開で先が予想できず一気に引き込まれてしまった作品。展開そのものはアイドルというより芸能ものという感じですが、偶像としてのアイの完成度がとても高いなと思うのです。

「アイドルは偶像だよ? 嘘という魔法で輝く生き物」
「嘘はとびきりの愛なんだよ?」

嘘は愛。これが本質を突いていて、アイの生き様そのものだからこそ刺さる。ファンが見たくないものを綺麗に隠してこそ偶像。もちろんそれを隠さずに活動できる世の中のほうが良いんだろうけど、ファン心理というのは綺麗事ばかりではないわけで。このアイというキャラの生き様に惚れ込んでしまったからこそ、少しずつ明かされていくアイの過去から目が離せない。

本編としてはアイの子供2人が主人公なわけですけど、プロローグとも言える1巻でちゃんとお話も魅せつつ徹底的に仕込みをしていくスピード感が素晴らしい。前世でできなかった「やりたいこと」を叶えるためにアイに憧れてアイドルを目指すルビーと、アイを殺した犯人への復讐のために芸能界に戻るアクア。芸能界を第2章と銘打つなら「その先」がありそうな気もするので、この2人が最終的に何を成して、どこにたどり着くのか見届けたいと思います。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド

TVアニメ版『レヴュースタァライト』を「再生産総集編」としてまとめ直した劇場版。この『ロンド・ロンド・ロンド』単体でベストというよりは、この映画がきっかけで沼に落ちたので『レヴュースタァライト』シリーズ全体を挙げたい感じです。アニメを最後まで見た上で、理解を深めるのも兼ねてもう一度見てみようという感じで再生産総集編を見に行ったんですが、アニメでは流れていなかった『Star Diamond』という楽曲をすごく気に入り、そこからスタァライト楽曲を色々聴いてるうちに『恋の魔球』という曲を知りまして。これはTV版のまひるのレヴュー曲なんですが、

「ねえ私だけを見ててよ ほら小さな光なんて 真昼になれば消えてしまう」

という歌詞に気付いた瞬間にゾクッとしました。神楽ひかりじゃなくて私を見てというストレートなメッセージ性。これを踏まえてもう一度まひるの話というか嫉妬のレヴューを見返して、ああまひる好きだわもっとまひかれをくださいというのが今です。「約束」なんていう出会う前の話によって自分の隣にいた好きな人が他の女になびいてしまっている状況をコミカルに歌ったこの歌が彩る嫉妬のレヴュー、最高では。もっとまひるの話を見たいなぁと思ってコミカライズとかにも手を出したし、こうしてしっかり見ていくと他のカップリングも見どころ満載なのですよね……。まだまだ深堀っていきたいし、次の新作劇場版も楽しみ。

葬送のフリーレン

そこまでバズってた印象はないんですが、じわじわ評判を広げたのか気がついたら今年を代表する漫画になっていてびっくり。劇的な何かがあるわけじゃないんだけど、かつて魔王を倒し世界を救った勇者パーティーの一員である長寿なエルフが、仲間たちとの過去の旅を思い返しながら旅をするというシチュエーションがしみじみと良い。

ただ単に過去のいい話をしていくのではなく、あくまで今を生きながらもちょっとずつ郷愁を忍ばせてくるのが良いなと。過去を思い返しながら色々な気持ちに整理をつけて進んでいく感じ、「葬送」だなあと思います。勇者パーティーの後日談でありエピローグのようなお話なわけですが、それでもちゃんと今を生きている。そんなしっとりとした良さを今後も見守っていきたいと思う作品でした。

プリンセスコネクト!Re:Dive

アニメがとにかく面白かったんですよね。ゲームのストーリーの核心にはほぼ触れず、メインキャラを絞りつつも多くのキャラを出してコミカルに動かすのに徹していてそれが大正解。あの世界のキャラクターたちのことをとても魅力的に描き出していて、シンプルに楽しく見られるアニメに仕上がっている。このすばの監督と聞いてなるほどと思いました。あのノリでプリコネを動かすとこんな感じになるんだなあ。

とりわけ美食殿のメンバーがあのギルドハウスに集って楽しく過ごしているのが本当にそれだけで満ち足りるくらいに良くて。キャルが楽しそうにしてるのが嬉しいし、ペコキャルが至高でした。そして本編のあとに流れるあのED映像の美しさよ。美食殿のみんなと一緒にあの世界で過ごしたい、そう思わせてくれる作品だと思います。それそのものが仕掛けなんじゃないかという気持ちもあるのでちょっと怖いですが。2期ではなかよし部回があるといいなあ。

Unnamed Memory

ヒロインを好きになれる作品というのは基本外れなしなんですけど、この作品のヒロインであるティナーシャはとても良いですね。普段は敬語を使っていたりと真面目な口調なのに主人公に対するツッコミのときだけ砕けた口調になるのがたまりません。オスカーが度々求婚しティナーシャがあしらう定番の流れがありつつも、徐々にティナーシャがオスカーに惹かれていくラブコメとしてとても良いし、魔女のお話としても面白いです。

ただまあ良いラブコメだと思って読んでいたらいきなり話をひっくり返してきて呆然としたりしてしまうんですが、そこも含めてこの作品の味というか、最後まで何が起きるか油断できないという点において好きです。今5巻まで出ていて6巻が一応ラストらしいんですが、ハッピーエンドになるのかトゥルーエンドになるのか全く油断できない……。

楽園ノイズ

楽園ノイズ (電撃文庫)

楽園ノイズ (電撃文庫)

杉井光による青春音楽ものというだけで読まずにはいられない。自分にとって『さよならピアノソナタ』はオールタイムベストラノベなんですが、本作は紹介記事やあとがきでも名前が挙がるくらいにはさよピを意識して作られているようで、確かに読んでみると令和の時代のさよピリメイクという印象。1巻時点ではさよピほどに劇的な何かがあるわけではないものの、今後への期待も込めておすすめ作品として挙げておきたいなと。杉井光節とでも言うべきテンポの良い掛け合いと、音楽の熱量を伝える描写力。今回はバンドで演奏するのがオリジナル曲中心ということもあって、アニメとかのメディアミックスを見てみたい気持ちも強くなりました。

ちなみに『さよならピアノソナタ』はもう10年以上前の作品ということで読んだことない人も多いかもですが、なんと『推しの子』『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカによるコミカライズがあったりします。こちら原作1巻相当の部分を3冊にまとめており、サクッと読める上に出来も良いのでおすすめです!

*1:これを当然と思うなかれ、妹が姉にプレゼントした曲の初披露で何故か姉とその他のメンバーも一緒に歌い出すのがラブライブ